植物組織培養

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参考書籍

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植物全般

L・テイツ/E・ザイガー編 西谷和彦/島崎研一郎監訳 『テイツ/ザイガー植物生理学』
培風館 2004(第三版) ISBN4-563-07784-4

オススメ:★★★★★

植物に関わる学問を志す者であれば,とりあえず棚に飾っておいていいと思います。三版ではほとんどのページにカラー写真,図が使用されており,興味のある人間にとって飽きの来ない仕上がりです。英語ができるようになってきたらこの本に収録しきれなかった内容を掲載しているwebページへ行ってみるとさらに理解を深められることでしょう。本を持っていなくても赴いてみる価値のある,なかなか手が込んだHPです。なお,原書はfourth editionまで出ています。英語が読めれば,あるいは英語の勉強もしたければあわせて欲しいところですが原書の方が高いです。

増田芳雄 『絵とき植物生理学入門』
オーム社 1988 ISBN4-274-02138-6

オススメ:★★★★☆

「さすがに9000円は…」という人にはこちら.古本なら1000円以内でも手に入るでしょう。まさにお手軽入門書といった感じ。とはいえ最低限のことは書いてありますし,詳しくなりすぎない分,イメージをつかむのには良いかもしれません。大学1年生くらいでさーっと読んでおくと後々役立つでしょう。

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植物バイテク関連

最新バイオテクノロジー全書編集委員会編 『野菜の組織・細胞培養と増殖』
農業図書 1990 ISBN4-8219-0807-7

オススメ:★★★★★

最新,と言いながらすでに15年以上前の本になってしまいました。それでも,植物組織培養を取り扱った本の中では比較的先進的な(正しくは先進的「だった」)内容を取り扱っています。教科書というより実用書の感じが強いですが,一応基本的な事項も網羅しています。「結局のところ,どう行えばよいのか?」といった疑問に答える感じで,実際の作業方法が淡々と,わかりやすい図も交えて解説されています。ある程度基礎がわかっている人間にとってはよい武器となることでしょう。なお,中身の大半は特定の植物の実際の培養に関する内容で占められています。以下の植物が取り扱われています。アスパラガス,イチゴ,サツマイモ,サトイモ,ジャガイモ,ショウガ,食用ユリ,ニンニク,ネギ,フキ,ヤマノイモ,ラッキョウ,ワサビ,キャベツ,キュウリ,ダイコン,タマネギ,トマト,ニンジン,ハクサイ,パセリ,ピーマン,ブロッコリー,メロン,レタス。

大澤勝次・久保田旺 『植物バイテクの実際』
農文協 2003 ISBN4-540-02272-5

オススメ:★★★★★

高等学校の教科書を一般向けにやや書き直したもののようです。ですから,立ち位置としては入門書にあたります。私も高校時代この本とほぼ同じ内容の教科書で植物の組織培養を一から勉強しました。高校生向けに書かれたものですから,とにかく分かりやい。絵による解説も多く,実際の作業のイメージもつかみやすいでしょう。先に述べたように高校の教科書がベースでかなりの部分が「生物工学基礎」という教科書と重複していますから,高校で生物工学などを学んだ人には必要がないかもしれません。教科書がボロボロなので新しいのが欲しいという場合は別ですが。それよりも,いままでに組織培養の経験はないのだけれど,研究の都合で植物の培養をしなければならないという人に読んでもらいたい一冊です。「MS培地はどう作るんだ?」「植物ホルモンが水に溶けない!」そんな場面で役に立ちます。私も何度か助けられました。

大澤勝次 『図集・植物バイテクの基礎知識』
農文協 1994 ISBN4-540-94096-1

オススメ:★★★★☆

内容的には前述の『植物バイテクの実際』によく似ていますが,所々に書かれたコラムがなかなかに面白いと思います。「コンタミの原因は突き止められるか?」といったチョットした疑問から「映画ジュラシックパークの方法で恐竜は復活させられるのか?」といったものまでバラエティに富んだ内容で,興味を失わせません。サイズも『植物バイテクの実際』より一回り小さく,より一般的な本と言えるでしょう。ただ,『植物バイテクの実際』と両方持っている必要は多分ないです。なお,2005年に改訂版が出ています.

高山 覚 『図解・バイオテクノロジー』
農業図書 2000(15版) ISBN4-8219-2011-5

オススメ:★★★★☆

なにやら薄っぺらい本です。本屋の隅で見つけました。編集委員に農業高校の先生が多いのを見ると,農業高校で教科書にでも使われていたのでしょうか?薄っぺらい上に図ばかりなんですが,案外植物バイテクのエッセンスが詰まっています。指導要領なんかに沿っているのかもしれません。先の『植物バイテクの実際』などの教科書的な本の内容をまとめた感じです。この本だけで詳しいことを知ることはできませんが,ぱっと「バイオテクノロジー」が意味する(正確には,20〜30年前に「意味していた」)ところを知るのにはちょうどいいでしょう。値段も手ごろですし。3ページだけですが動物のバイテクの話なんかも載っています。

清水碩・芦原坦・作田昌明 『絵とき 植物組織培養入門』
オーム社 1992 ISBN4-274-02226-9

オススメ:★★★☆☆

この本で扱っているのは細胞融合,クローン苗の作出,遺伝子組換え,変異体の作出選抜などのいわば「細胞工学」と呼ばれる分野についての内容です。いわゆる「植物バイテク」のイメージにもよく合致すると思います。今日ではずいぶん内容も古くなってしまい,もはや古典ですが,それでも植物の細胞工学,遺伝子工学を志すのであれば基礎知識として知っておく必要はあります。

池上正人 『植物バイオテクノロジー』
理工図書 1997 ISBN4-8446-0590-9

オススメ:★★★☆☆

この本が扱う内容は組換えDNA技術など,大量増殖以外の「植物バイオテクノロジー」です。遺伝子の構造,機能から始まり,実際にどの様な手法を用いて遺伝子が組換えられるのか,どの様な植物が作出されていてどの様に扱われるのかといったことが書かれています。「遺伝子組換え作物」についての諸般の問題を考える上での助けにもなると思います。

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ゲノム・分子生物学など

Bruce Alberts 『細胞の分子生物学 第4版』
中村 桂子・松原 謙一訳 ニュートンプレス 2004   ISBN4-3155-1730-5

オススメ:★★★★★

大は小を兼ねるといいますか,とにかく膨大なページで細胞,「THE CELL」を紐解いていく本です。分厚いのが難点ですが,内容は親切丁寧なので難しくて分からなくなるということはないでしょう。ちなみに英語の原書ならば半額程度で購入でき,分子のダイナミックな振る舞いを映像で解説したCD-ROMも付いてくるので英語が読める,もしくは英語の勉強もしたいという人は英語版をお薦めします。

丸山工作 『新分子生物学入門』
講談社 2002 ISBN4-06-257363-6

オススメ:★★★★☆

DNAやゲノム,遺伝子組換えなどといった分子生物学全般にわたる話題をざっくりと紹介しています。ブルーバックスなので詳しさよりも面白さに重きが置かれている感じです。とりあえずこの本でアウトラインを頭の中に描いておくと後々の学習に大きく役立つと思います。高校生に勧めたい本です。

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